愛猫家の大佛次郎が過ごした旧茶亭で「鎌倉 猫マルシェ」 初の開催へ(みんなの経済新聞ネットワーク)|dメニューニュース(NTTドコモ)

愛猫家の大佛次郎が過ごした旧茶亭で「鎌倉 猫マルシェ」 初の開催へ

愛猫家の大佛次郎が過ごした旧茶亭で「鎌倉 猫マルシェ」 初の開催へ

あけびのつるで作った「猫ざる」。当日は猫にまつわる手仕事の品が並ぶ

 鎌倉の「旧大佛次郎茶亭」(鎌倉市雪ノ下)で10月9日から始まる「大佛次郎 縁の集い」の特別イベントとして同11日、猫にちなんだ「鎌倉 猫マルシェ」が開かれる。(鎌倉経済新聞)

旧大佛次郎茶亭の玄関。多くの文人や文化人たちが、ここを出入りした

 同所は、大正から昭和にかけて活躍した作家の大佛次郎が、交流の場として自宅の向かいに1919(大正8)年に構えた。かやぶき屋根の数寄屋造り風木造の建物で、現在は「大佛次郎文学保存会」が所有管理している。鎌倉市の景観重要建築物に指定されており、今年7月には国の登録有形文化財として登録される旨の答申が文化庁文化審議会で出されている。

 「縁の集い」は、同所と大佛次郎の文学を知ってもらうために開き、今年で2回目。最終日の11日に初めてマルシェを企画した。マルシェを運営するのは、体験を通して日本の文化を未来につなげる活動をしている「和樂重(わらへ)」(横浜市西区)。

 代表の山口純一さんは「大佛は、生涯で500匹の猫を飼ったといわれるほど猫好きだったという。そこで、猫を入り口に大佛やこの場所をより多くの人に知ってもらい、新たな縁を生み出したいと考えた」と話す。大佛は、猫を題材にした小説や随筆、童話も数多く残しており、猫の置物や絵画なども収集していたという。

 「猫をモチーフにした作品作りをしている作家に声をかけた」と山口さん。当日は、帯のリメークバックやポーチ、あけびのつるの籠バッグや猫ざる、猫柄の着物帯と猫型の帯留め、陶器製の猫型ペンダントトップなどが並ぶ。

 山口さんは「単なる物販イベントではなく、この場所だからこそできる一日にしようと、茶室や和室を使う体験型のワークショップなども用意した」と話す。座布団一枚のスペースで体験できるヨガ、動物の生死などについても語り合う「デス活で涙活」、自分で茶をたてる体験付きの喫茶を開く。鎌倉で活動しているゆるキャラ「かまにゃん」の着ぐるみも登場し、グッズ販売も行う。

 「コンセプトは『猫による時代を超えた橋渡し』と話す山口さん。「鎌倉の風土、歴史ある旧茶亭の空間、手仕事、そして大佛が猫に注いだ愛情に触れてもらう機会にしたい。歴史ある建物は、ただ眺め、残していくだけではなく、そこで人が時間を過ごし、楽しみ、思い出を持ち帰ることで、次の時代へつながっていくものだと思う。いつもとは少し違う鎌倉の一日を楽しんでほしい」と来場を呼びかける。

 大佛の誕生日でもある9日は、講演(事前予約制で有料)を用意。大佛の書生だった手塚甫さんによる「天皇の世紀から読み解く作家大佛次郎の思い」、鎌倉風致保存会の石山由夫事務局長による「日本最初のナショナルトラスト誕生の背景」では、古都保存法施行のきっかけとなった運動を起こした大佛らの功績や現在も引き継がれている活動を解説する。10日は、折り紙や書道、日本画家による水彩画ポストカード作り、整体・ヨガなど、建物全体を使ってワークショップを開く。

 開催時間は10時〜16時。11日の猫マルシェのみ入場料は1,000円(事前予約制)。入場料には建物の維持・保存としての施設利用料を含み、一部を保護猫活動への支援に充てる。

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