3匹の子猫が家族になるまでの物語

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3匹の子猫が家族になるまでの物語

【保護猫】ゴミの中に３匹の猫！体はガリガリで臭かった

「ゴミ箱の中の小さな命たち」

ある日の夕方。
ゴミ置き場の近くを歩いていると、
「ミィ……ミィ……」
かすかな鳴き声が耳に届きました。

足を止め、耳を澄ませます。
その声はゴミ箱の中から聞こえていました。

恐る恐るのぞき込むと、
そこにはガリガリに痩せた子猫が1匹。
さらに奥には、
生後1ヶ月ほどの小さな3匹の子猫が、
必死に寄り添うように震えていました。

「よく生きていたね……」

思わず涙がこぼれました。
あまりに小さなその体は、
今にも消えてしまいそうで。

私は急いで近くにあった段ボールを見つけ、
子猫たちを一匹ずつ抱き上げて入れました。
手のひらに伝わる体温はあまりにも弱く、
胸が締めつけられます。

携帯で親に連絡しました。
「子猫を保護した。今から家に連れて帰る」

家に帰るとすぐに、
ぬるま湯をためて子猫たちをお風呂に入れました。
泥とゴミを落とすと、
下からはふわふわの毛並みが少しずつ顔を出します。
小さな命が必死に生きてきた証でした。

その姿を見た瞬間、
胸の奥からこみ上げてくるのは、
この子たちを捨てた人への怒り。

「どうしてこんな小さな命を……」

でも同時に、
私の心には強い願いが生まれました。

――この子たちを、私が守りたい。

しかし3匹はさすがに多い。
家族に相談すると、
少しの沈黙のあと、母が静かに言いました。

「かわいそうだから、3匹とも飼おう」

その言葉を聞いた瞬間、
涙が止まりませんでした。

「ありがとう……」

優しい家族に感謝しながら、
段ボールの中で眠る小さな命を見つめました。
もう、二度とこの子たちを寂しくさせない。

あの日の夕暮れ、
ゴミ箱の中で見つけた3つの小さな命は、
私たちの家族になりました。
今では元気に走り回り、
幸せな寝息を立てています。